現在、凪良ゆうにドはまりしている。私は食べ物でもなんでも、ハマったらそればっかり摂取する性格。ということで、凪良作品を片っ端から読んでいる。読みっぱなしだともったいないので、ここにその感想をまとめていく。また、読んだ中で「これは!!!」というものをおすすめとして5作品ピックアップして紹介します!
凪良ゆう おすすめ小説 5選
まだ凪良ゆう作品、全部読めてないんだけど独断と偏見で5作品選びました!一般文芸とBL両方からMIXで選出。
(今後これは…!というものがあったら追加しますね!)
凪良ゆう作品に求めているもの
好きな作品に出会ったら、作家単位で深堀していくのが好き。そして、各作家に求めている味がある。
居心地のいい場所とフラペチーノはスタバ、軽食ありならドトール、手軽にコーヒー飲みたい場合はコンビニ、みたいな感じで。
で、私が凪良ゆうに求めているのは、普通の枠組みからはみ出した2人のどうしようもないぐちゃぐちゃした感情。これを色々な角度から味わいたくて読んでる。凪良作品の登場人物たちは、みなどこか間違っている、「普通」にはなれないんだよな…。でもそれを自分自身認めていく。そしてそれが良い。
なので、この5作品はこの観点から選ばれているとも言える。
【1位】汝、星のごとく

タイトル | 汝、星のごとく |
発売日 | 2022年8月講談社 2025年7月講談社 |
あなたと生きる、その痛みごと。
同じ空の下であの星を見上げよう。そして、また出会おう。あまりに切ない運命を、繊細な心理描写で描いた著者最高傑作。
風光明媚な瀬戸内の島で育った暁海(あきみ)と母の恋愛に振り回され転校してきた櫂(かい)。ともに心に孤独と欠落を抱えた二人が恋に落ちるのに時間はかからなかった。ときにすれ違い、ぶつかり、成長していく。生きることの自由さと不自由さを描き続けた著者がおくる、あまりに切ない愛の物語【2023年本屋大賞受賞作】
胸をナイフで刺されて、グリグリ抉られ致死量の血を吐きながら読み終える
結局本屋大賞作品が1位なのかよ、と思ったかもしれませんが、これはもう外せない…外せないよ…
「美しい彼」から凪良ゆうにドはまりし、片っ端から読んでいるのですが、この作品を読んでしまってから失速しました。なぜなら、これ以上の作品は無い、現時点での最高作品だって思ってしまったから。
私が凪良ゆう作品に求めているのは、普通の枠組みからはみ出した2人のどうしようもないぐちゃぐちゃした感情。
これを味わいたくて読んでるのですが、「汝、星のごとく」はその最高峰。
胸が切なくなる、を通り越して、胸をナイフで刺されて、グリグリ抉られ致死量の血を吐きながら読み終える、みたいな本です…。「泣ける」とか「切ないラブストーリー」というラベルでは全くおさまらない。おさまらないよ…
物語の世界にどっぷり浸かってしまう人は、最後読み終わるタイミング考えたほうがいい。
他の凪良作品は読み終わって「あー面白かった!次はどれを読もうかな~」となるところ、これは深夜3時に読み終わって「おい、これどうしてくれんだよ…(寝れるわけがない)」と生活に支障が出ました。
あ、でも、読後の後味が悪いという意味ではないです!むしろ、文章は美しく、この感情ってこんな言葉で表現できるんだ!という発見がそこかしこにあります。
なお、Audibleも最高です…!
ところでこの「汝、星のごとく」はAudible化されておりまして、そっちもめちゃくちゃ出来が良いんです…!原作では、暁海(あきみ)と櫂(かい)、二人の視点から物語が語られますが、朗読も男女2人が担当しています。没入感がすごい。本屋大賞など人気の本はAudibleでも力入れて制作されている印象。
再生時間:12 時間 8 分
ナレーター:柚木 尚子/志村 倫生
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ちなみに!2026年には映画化もされます!Audible化もされてるので30日間無料で聞けますよ!早く!聞いて!そして死んでくれ。
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【2位】美しい彼


タイトル | 美しい彼 |
発売日 | 2014年 キャラ文庫(徳間書店) |
幼いころから緊張すると言葉がつかえてしまうため、内向的で、高校でも目立たない存在の平良。
そんな平良が憧れるのは、クラスメイトの清居だ。人目を惹く美貌に、誰にも媚びない態度で、
クラスの王様として君臨する清居。「彼にとっては、誰もが平等に無価値なんだ──」
グループのみそっかす的な平良は、清居に忠誠を尽くすのが喜びだったけれど……!?
お互いが唯一無二、この関係性がたまらない。
一般文芸で一番おすすめするのは「汝、星のごとく」だけど、BLなら「美しい彼」。
漫画、ドラマ&映画、ドラマCDと、メディアMIXされまくってるし、凪良ゆうBL作品の中では圧倒的に知名度高いと思うので、何をいまさら…っ感じかもしれないけど。
そもそも、私が最初に凪良作品読んだのが「美しい彼」で、「え、BLってこんな面白いの?」となり、他のBL作品読み漁ってるけど「美しい彼」を超えるのは正直まだ出会えてないかも…。
後述の「ショートケーキの苺はさわらないで」はかなり好きな本だけど、SFアンドロイドものでちょっと人を選ぶからなぁ…。
凪良ゆうに求めているぐちゃぐちゃした感情の応酬。「美しい彼」は後半ずっとそれが堪能できるんです!
「汝、星のごとく」は胸が抉られるようなぐちゃぐちゃ感だけど、こっちは純粋ににやにやできる。後半ずっとにやにやできるんですよ…!!!
あと、読感がさわやか。一般文芸は割と重めな感じが多いけど、「美しい彼」はどことなくキラキラ感あって、ユーモア入ってるからさらっと読める。
さらに、シリーズ化されており(全部読んだ)、作中で人物像が立体的になってくるのもすごくいい。
出会った当初、お互い全く理解しあえない二人が、それぞれ成長し仕事を頑張って、恋人でもあり社会を生き抜く同士としても成長していくのが良い。(4巻目はBLというか、ほぼ一般文芸ですらある)
最初は清居奏=不遜なキングで自分勝手というラベルだったけど、意外と実務能力が高く現実的で、平良の不得意分野をカバーするときも多い。この破れ鍋に綴蓋、凹凸感がたまんねぇのよ。
BLって、漫画にしろ小説にしろ、単発のストーリーが多くて、「はい、二人はくっつきました。めでたしめでたし」で終わることが多い。が、満足できないんだよ…。
「いや、今はそれでいいかもしれないけど、この後二人はどういう風に生きていくの?」っていうのが見えないというか。
「美しい彼」は二人のその後と成長も追いかけられるのが良い。今のところ、4冊+番外編だけど、最新が2024年に発売されているということはまだこの先も期待できるんじゃないか?と思っている!



語りきれないので別で記事化しています笑。
美しい彼シリーズ(小説)


タイトル | 憎らしい彼: 美しい彼2 |
発売日 | 2016年12月 |


タイトル | 悩ましい彼 美しい彼3 |
作者 | 2019年7月 |


タイトル | 儘ならない彼 美しい彼4 |
作者 | 2024年10月 |


タイトル | nterlude 美しい彼番外編集 |
作者 | 2021年9月 |
【3位】流浪の月


タイトル | 流浪の月 |
発売日 | 2019年8月 東京創元社 2022年2月 創元文芸文庫 |
最初にお父さんがいなくなって、次にお母さんもいなくなって、わたしの幸福な日々は終わりを告げた。すこしずつ心が死んでいくわたしに居場所をくれたのが文だった。それがどのような結末を迎えるかも知らないままに――。だから十五年の時を経て彼と再会を果たし、わたしは再び願った。この願いを、きっと誰もが認めないだろう。周囲のひとびとの善意を打ち捨て、あるいは大切なひとさえも傷付けることになるかもしれない。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。本屋大賞受賞作。
周りから理解されなくてもいい…!という人間関係の美学
一般文芸もので、胸を抉られるのが「汝、星のごとく」なんだけど、こっちはもう少しマイルドな読み心地。
主人公2人と一緒に血反吐吐きそうになって楽しむ(苦しむ?)「汝~」と違って、「流浪の月」は主人公2人を応援したくなるような小説です。もうね、絶対応援したくなるから!読んで…!
何でだろうな~、誘拐事件の犯人とその被害者という設定自体が結構ぶっ飛んでいるので、箱庭を眺めるみたいな楽しみ方が合っているからだろうか。
これは私が勝手に呼んでいるジャンルなんだけど、「流浪の月」は2人だけの種族ものなんですよ。
「流浪の月」は、誘拐事件の真相を知っている2人だけの種族なんですよ。
この2人だけの種族ものジャンルが昔から好きで好きでな…



ちなみに、Audible化されてます!めちゃくちゃよかった…!
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【4位】未完成


タイトル | 未完成 |
発売日 | 2009年4月 白泉社花丸文庫 2014年1月 プラチナ文庫 2025年1月 キャラ文庫 |
登場人物 | (攻)瀬名 櫂人×(受)阿南 珪 |
属性 | 年の差(10歳)、禁断の恋、遠距離、未熟、年下攻め、クール美人受け |
高校生の瀬名は、自分の通う高校の英語教師・阿南にひと目惚れする。美しくクールな阿南にどうしようもなく惹かれた瀬名は、何度も距離を詰めようとするが、阿南は「教師と生徒」という関係を崩すまいと頑なに拒絶する。
阿南は過去に大きな傷を抱えたゲイの男性で、他人との関係に慎重。一方の瀬名は恋愛経験のあるノンケ男子でありながら、初めて“本気の恋”をしてしまった。どうしようもなく惹かれ合いながらも、立場や年齢、価値観の違いが二人の関係を阻む。やがて卒業、そして別れ。だが数年後、成長した瀬名は再び阿南の前に現れ、自分の気持ちに再び向き合おうとする──
年下の瀬名の“未熟でどうしようもない、暴走するガキ”であることが魅力!
現在、凪良ゆう作品を片っ端から読んでいるが、やはり近年出た作品のほうがクオリティが高い傾向がある。
重厚で深みがあり、人物像がしっかりしてる。一言で言うと、面白い。んだけど、この「未完成」はかなり初期の作品。でもめっちゃ良かった…!これだよ、こういうのが読みたかったんだよっていう。
あ、でも私が読んだのは2025年に文庫で新しく出たバージョンで、時代に合わせて加筆修正された箇所あるらしいので、もしかしたら旧バージョンだとまた違う印象なのかも。
「美しい彼」の後半も清居のぐちゃぐちゃ感を堪能できるんだけど、それよりももっと未熟というか、言葉にする手前の、分類できない感情が楽しめる。
BLを読み始めて早2カ月。段々と自分が好きな傾向がわかってきた今。年下攻めはかなり好きな属性。でもさ、普通年下の方がぐいぐい系精神的に上で、不器用な年上を包み込む、踏み込む、って感じが主流じゃない?でもこの「未完成」の瀬名は、ちゃんとガキをしてるのがいい。初恋で自分をコントロールできなくて、どうしようもなくぐちゃぐちゃになってるのが良い。あと、新装版では番外編として、本編の数年後、瀬名が成長して精神的に、阿南に追いつくまでが垣間見えるのも、年下の魅力だと思うの!!!!
【5位】ショートケーキの苺にはさわらないで&2119 9 29
ショートケーキの苺にはさわらないで


タイトル | ショートケーキの苺にはさわらないで |
発売日 | 2015年2月ショコラ文庫 |
登場人物 | (攻)南里輝×(受)シン |
属性 |
アンドロイドが普及し、人に代わって戦争すらしてくれる時代。大学生の南里輝(なんり てる)は、自分だけを愛してくれるセックス用アンドロイド、通称「裏ドール」を伴侶にすることを夢見ていた。その資金を貯めるため裏方バイトをしていた風俗店に、ある日とびきり美しい裏ドールが売られてくる。悲しげな姿を見かねた南里は、つい貯金をはたいて「彼」を買い取ってしまった。シンと名づけられた彼は、ドールゆえの一途でけなげな愛を南里に注ぐが――。
2119 9 29


タイトル | ショートケー2119 9 29 |
発売日 | 2017年7月 ショコラ文庫 |
登場人物 | 阿部孝嗣×高嶺 |
属性 |
人間に尽くす精巧なアンドロイド”ドール”との結婚という阿部 孝嗣の夢は、人を模したドールの製造が禁止された大学時代に潰えた。けれど三十八歳になった今も愛は変わらず、独身で童貞を貫いている。ある日、阿部は家業のレストランの常連客から、存在自体が罪となる美しい裏ドールを託される。彼の名は高嶺。無愛想で反抗的というドールにあるまじき彼の態度を不思議に思いながらも、憧れの存在との同居生活に阿部は胸をときめかせるが――。
それぞれ独立した話にはなってるんだけど、それぞれ補完される魅力があるので2冊同時に。
そもそも、BLに限らず、SF・ディストピア・アンドロイドものが大好きなので、凪良ゆう×アンドロイドものというだけで期待していた。期待にたがわずめちゃくちゃよかったよ…凪良ゆう作品ではかなりマイナーな部類だと思うんだけど…。
「人間と人外が徐々に仲良くなる」っていうシチュエーションがめちゃくちゃ好きで。
同じくSF系だとプロジェクトヘイルメアリー(紹介記事)とか、名作系だとそれこそ「ET」とかさ。
BLなのでまあ1冊の中でどこかではRシーンあるんだけど、それよりもそこに至るまでの過程がメインディッシュだと思うのよ。



ところでまだBL歴2カ月の素朴な疑問なんだけど、BL小説って絶対Rシーン入れないといけない決まりがあるの?あるっぽいよね?
凪良ゆう 小説一覧と感想メモ
ここからは、凪良ゆう作品の一覧と、私の個人的な感想メモとなっています。長らくBL小説を書いてきただけあって、作品数めっちゃあるんですね…!まだまだ読破できてないんだけど、ぽつぽつ読んでいきます。



でも、「汝、星の如く」が最高傑作感すごいので、ちょっと失速気味ではある…これ以上の作品はしばらく会えなそうだもん…
一般文芸
すみれ荘ファミリア


タイトル | すみれ荘ファミリア |
発売日 | 2018年7月 富士見L文庫 |
下宿「すみれ荘」の管理人を務める一悟は、気心知れた入居者たちと慎ましやかな日々を送っていた。そこに、芥と名乗る小説家の男が引っ越してくる。彼は幼いころに生き別れた弟のようだが、なぜか正体を明かさない。真っ直ぐで言葉を飾らない芥と時を過ごすうち、周囲の人々の秘密と思わぬ一面が露わになっていく。



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神さまのビオトープ


タイトル | 神さまのビオトープ |
発売日 | 2017年4月 講談社タイガ |
うる波は、事故死した夫「鹿野くん」の幽霊と一緒に暮らしている。彼の存在は秘密にしていたが、大学の後輩で恋人どうしの佐々と千花に知られてしまう。うる波が事実を打ち明けて程なく佐々は不審な死を遂げる。遺された千花が秘匿するある事情とは? 機械の親友を持つ少年、小さな子どもを一途に愛する青年など、密やかな愛情がこぼれ落ちる瞬間をとらえた四編の救済の物語。



2025年8月末からAudibleでも聞ける~~!!
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流浪の月


タイトル | 流浪の月 |
発売日 | 2019年8月 東京創元社 2022年2月 創元文芸文庫 |
最初にお父さんがいなくなって、次にお母さんもいなくなって、わたしの幸福な日々は終わりを告げた。すこしずつ心が死んでいくわたしに居場所をくれたのが文だった。それがどのような結末を迎えるかも知らないままに――。だから十五年の時を経て彼と再会を果たし、わたしは再び願った。この願いを、きっと誰もが認めないだろう。周囲のひとびとの善意を打ち捨て、あるいは大切なひとさえも傷付けることになるかもしれない。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。本屋大賞受賞作。
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わたしの美しい庭


タイトル | わたしの美しい庭 |
発売日 | 2019年12月 ポプラ社 2021年12月 ポプラ文庫 |
小学生の百音と統理はふたり暮らし。朝になると同じマンションに住む路有が遊びにきて、三人でご飯を食べる。
百音と統理は血がつながっていない。その生活を“変わっている”という人もいるけれど、日々楽しく過ごしている。三人が住むマンションの屋上。そこには小さな神社があり、統理が管理をしている。
地元の人からは『屋上神社』とか『縁切りさん』と気安く呼ばれていて、断ち物の神さまが祀られている。
悪癖、気鬱となる悪いご縁、すべてを断ち切ってくれるといい、“いろんなもの”が心に絡んでしまった人がやってくるが――



未読!
滅びの前のシャングリラ


タイトル | 滅びの前のシャングリラ |
発売日 | 2020年10月 中央公論新社 2024年1月 中央公論新社 |
登場人物 | ●●● |
属性 |
「明日死ねたら楽なのにとずっと夢見ていた。
なのに最期の最期になって、もう少し生きてみてもよかったと思っている」
「一ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びる」。学校でいじめを受ける友樹、人を殺したヤクザの信士、恋人から逃げ出した静香。そして――荒廃していく世界の中で、人生をうまく生きられなかった人びとは、最期の時までをどう過ごすのか。滅びゆく運命の中で、幸せについて問う傑作。



未読!ニューワールドとあわせて読みたい(スピンオフ掲載されているので)
汝、星のごとく


タイトル | 汝、星のごとく |
発売日 | 2022年8月講談社 2025年7月講談社 |
あなたと生きる、その痛みごと。
著者2度目の本屋大賞を受賞した『汝、星のごとく』が3年の時を経てついに文庫化!同じ空の下であの星を見上げよう。そして、また出会おう。あまりに切ない運命を、繊細な心理描写で描いた著者最高傑作。
風光明媚な瀬戸内の島で育った暁海(あきみ)と母の恋愛に振り回され転校してきた櫂(かい)。ともに心に孤独と欠落を抱えた二人が恋に落ちるのに時間はかからなかった。ときにすれ違い、ぶつかり、成長していく。生きることの自由さと不自由さを描き続けた著者がおくる、あまりに切ない愛の物語【2023年本屋大賞受賞作】
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星を編む


タイトル | 星を編む |
発売日 | 2023年11月8日 講談社 |
『汝、星のごとく』で語りきれなかった愛の物語
「春に翔ぶ」--瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。二人を支える教師・北原が秘めた過去。彼が病院で話しかけられた教え子の菜々が抱えていた問題とは?
「星を編む」--才能という名の星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語。漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者二人が繋いだもの。
「波を渡る」--花火のように煌めく時間を経て、愛の果てにも暁海の人生は続いていく。『汝、星のごとく』の先に描かれる、繋がる未来と新たな愛の形。
BL作品(シリーズ)
美しい彼


タイトル | 美しい彼 |
発売日 | 2015年2月 CHOCOLAT BUNKO |
登場人物 | 平良一成×清居奏 |
属性 |
幼いころから緊張すると言葉がつかえてしまうため、内向的で、高校でも目立たない存在の平良。
そんな平良が憧れるのは、クラスメイトの清居だ。人目を惹く美貌に、誰にも媚びない態度で、
クラスの王様として君臨する清居。「彼にとっては、誰もが平等に無価値なんだ──」
グループのみそっかす的な平良は、清居に忠誠を尽くすのが喜びだったけれど……!?
美しい彼シリーズ(小説)


タイトル | 憎らしい彼: 美しい彼2 |
発売日 | 2016年12月 |


タイトル | 悩ましい彼 美しい彼3 |
作者 | 2019年7月 |


タイトル | 儘ならない彼 美しい彼4 |
作者 | 2024年10月 |


タイトル | nterlude 美しい彼番外編集 |
作者 | 2021年9月 |
ショートケーキの苺にはさわらないで


タイトル | ショートケーキの苺にはさわらないで |
発売日 | 2015年2月 CHOCOLAT BUNKO |
登場人物 | (攻)南里輝×(受)シン |
属性 |
アンドロイドが普及し、人に代わって戦争すらしてくれる時代。大学生の南里輝(なんり てる)は、自分だけを愛してくれるセックス用アンドロイド、通称「裏ドール」を伴侶にすることを夢見ていた。その資金を貯めるため裏方バイトをしていた風俗店に、ある日とびきり美しい裏ドールが売られてくる。悲しげな姿を見かねた南里は、つい貯金をはたいて「彼」を買い取ってしまった。シンと名づけられた彼は、ドールゆえの一途でけなげな愛を南里に注ぐが――。
2119 9 29


タイトル | ショートケー2119 9 29 |
発売日 | 2017年7月 ショコラ文庫 |
登場人物 | 阿部孝嗣×高嶺 |
属性 |
人間に尽くす精巧なアンドロイド”ドール”との結婚という阿部 孝嗣の夢は、人を模したドールの製造が禁止された大学時代に潰えた。けれど三十八歳になった今も愛は変わらず、独身で童貞を貫いている。ある日、阿部は家業のレストランの常連客から、存在自体が罪となる美しい裏ドールを託される。彼の名は高嶺。無愛想で反抗的というドールにあるまじき彼の態度を不思議に思いながらも、憧れの存在との同居生活に阿部は胸をときめかせるが――。
闇を呼ぶ声 -周と西門-


タイトル | 闇を呼ぶ声 -周と西門- |
発売日 | 2017年1月 プラチナ文庫 |
登場人物 | 西門柊一郎×四辻周 |
属性 |
対である双子の妹を亡くした周は、拝み屋家業を継ぐことを放棄していた。けれど、当初は胡散臭いと思っていた西門と仮の対となり…。
満願成就 -周と西門-


タイトル | 満願成就 -周と西門- |
発売日 | 2017年7月 ショコラ文庫 |
登場人物 | 西門柊一郎×四辻周 |
属性 |
憑いた怪異を引き剥がす呼児の周と、それを封じる戻児の西門。かつて周は双子の妹が、西門は恋人が対だった。それぞれの対を亡くし、仮の対となったふたり。周は西門へ恋心を抱き、隣にいるために一生懸命だった。けれど彼は、亡き恋人を忘れられないという。そんな時に赴いた遠縁の結婚式で遭った怪異。解決へと奔走する中で西門は過去と、そして己の気持ちと向き合い―。
恋愛前夜


タイトル | 恋愛前夜 |
発売日 | 2011年11月 キャラ文庫 |
登場人物 | 仲村時生×萩原なつめ |
属性 |
お隣同士で家族同然の幼なじみ──漫画家を夢みるトキオを応援していたナツメ。飄々として無口だけど、ナツメにだけは心を許すトキオ。お互いがいれば、それで世界は十分だった──。けれど突然、トキオがプロを目指して上京を決意!! 上京前夜「一回きりでいい」と懇願されて、ついに体を重ねて…!? 時を経て再会した二人が幼い恋を成就させ、愛に昇華するまでを綴る煌めく青春の日々!!
求愛前夜 恋愛前夜(2)


タイトル | 求愛前夜 恋愛前夜(2) |
発売日 | 2014年4月 キャラ文庫 |
登場人物 | 小嶺ヤコ(山田貞行)×貢藤利 |
属性 |
オネエだけど神は男前?な人気少女マンガ家×ヤクザ顔だけど実はオトメンな編集者。「恋愛前夜」で人気を博したヤコ先生が主役の、待望のスピンオフ!!
BL作品(単発)
花嫁はマリッジブルー


タイトル | 花嫁はマリッジブルー |
発売日 | 2007年11月 白泉社花丸文庫 |
登場人物 | |
属性 |
大学生の麻生拓海には、双子と間違えられるほどそっくりの姉、美花がいた。顔とスタイルのよさだけが取り柄の美花は、旧華族で名門ホテルグループの御曹司、朝倉正嗣と玉の輿婚することに。麻生家は皆大喜びだが、拓海だけは朝倉が姉に愛情を抱いていないのを知って激しく憤る。
だがその冷酷さが複雑な家庭環境のせいだとわかり、姉の婚約者にもかかわらず拓海は朝倉に惹かれてしまい…。



未読!デビュー作にはその人のすべてが詰まってるってよく言うので、これは読みたい…
恋愛犯 Love holic


タイトル | 恋愛犯 Love holic |
発売日 | 2008年5月 白泉社花丸文庫black |
登場人物 | 日永望×勢田春人 |
属性 |
ある日、日永は偶然に勢田と再会する。だが彼は事故で記憶を失っていた。実は日永には勢田をストーカーしたという過去があった。過去を隠したまま日永は自分のマンションに勢田を引き取り…!?



未読!
花嫁は今夜もブルー


タイトル | 花嫁は今夜もブルー |
発売日 | 2008年9月 白泉社花丸文庫 |
登場人物 | 朝倉正嗣×麻生拓海 |
属性 |
愛する朝倉とラブラブな新婚生活を過ごす拓海。名門ホテルの御曹司である朝倉は、対外的には拓海の姉・美花を妻と紹介している。この件をマスコミが嗅ぎ付け、しかもコワーい姑の耳に入って…!?



未読!
初恋姫


タイトル | 初恋姫 |
発売日 | 2009年2月 白泉社花丸文庫 |
登場人物 | (攻)上月一心×(受)佐治花時雨 |
属性 |
旧華族に生まれた箱入りの花時雨は、ご先祖の主節にあたるという下町の定食屋で働くことに。張り切る花時雨だが、慣れない仕事に失敗ばかり。そんな日々の中で、若主人の一心が気になってきて…!?



未読!
未完成


タイトル | 未完成 |
発売日 | 2009年4月 白泉社花丸文庫 2014年1月 プラチナ文庫 2025年1月 キャラ文庫 |
登場人物 | (攻)瀬名 櫂人×(受)阿南 珪 |
属性 | 年の差(10歳)、禁断の恋、遠距離、未熟、年下攻め、クール美人受け |
高校生の瀬名は、自分の通う高校の英語教師・阿南にひと目惚れする。美しくクールな阿南にどうしようもなく惹かれた瀬名は、何度も距離を詰めようとするが、阿南は「教師と生徒」という関係を崩すまいと頑なに拒絶する。
阿南は過去に大きな傷を抱えたゲイの男性で、他人との関係に慎重。一方の瀬名は恋愛経験のあるノンケ男子でありながら、初めて“本気の恋”をしてしまった。どうしようもなく惹かれ合いながらも、立場や年齢、価値観の違いが二人の関係を阻む。やがて卒業、そして別れ。だが数年後、成長した瀬名は再び阿南の前に現れ、自分の気持ちに再び向き合おうとする──
おすすめポイント
年下の瀬名の“未熟でどうしようもない、暴走するガキ”であることが魅力!
- 制御できない感情(=本気の初恋)のぐちゃぐちゃさ
- 自分でも訳が分からず爆発してしまう未熟さ
- 「それでもやっぱり好き」ってぶつかっていく直情さ
- 番外編まで読んで完成される、瀬名(年下)の成長具合
これは面白かった!!!!そうそう、これだよ…こういうのが読みたかったんだよ。っていう話だった。
年下攻めはそもそも好きなんだけど、普通年下の方がぐいぐい系精神的に上で、不器用な年上を包み込む、踏み込む、って感じが主流じゃない?でもこの「未完成」の瀬名は、ちゃんとガキをしてるのがいい。初恋で自分をコントロールできなくて、どうしようもなくぐちゃぐちゃになってるのが良い。あと、新装版では番外編として、本編の数年後、瀬名が成長して精神的に、阿南に追いつくまでが垣間見えるのも、年下の魅力だと思う。
強いていえば、阿南は身分の違い(先生と生徒)という理由で頑なに拒んでいたけど、結局なし崩し的に受け入れてしまうのが、いや結局そうなるんかい、って思った。まあそうしないと話が進まないんだけど。あと、阿南はゲイだけど、瀬名は女子とも付き合ってる。そこをなんで、阿南一筋になった?一目惚れ?そこが今ひとつ唯一無二感薄いかなと。
でも全体的にはすごく良かった!
夜明けには優しいキスを


タイトル | 夜明けには優しいキスを |
発売日 | 2009年7月 白泉社花丸文庫 2014年2月 プラチナ文庫 |
登場人物 | (攻)池上公平×(受)西塔要 |
属性 |
もう、ひとりでいないで──。アルバイトで生計を立てる要は、理不尽な仕事や恋人の暴力をも受け入れて日々を過ごしていた。それが過去に犯した罪の罰だと思っていた。バイト先の後輩・公平はそんな要を気に掛け、好意すら寄せてくれる。公平の真っ直ぐな眼差しに罪を暴かれそうで怖かったのに、いつしか彼に惹かれていた。けれど、過去の罪はその想いを許さない。幸せになることを拒む要に、公平は……。書き下ろしも収録、待望の新装版登場!



未読!
全ての恋は病から


タイトル | 全ての恋は病から |
発売日 | 2010年3月 白泉社花丸文庫 |
登場人物 | (攻)佐藤夏市×(受)椎名一貴 |
属性 |
大学生の夏市は、いつも人肌に触れてないとダメな謎の持病の持ち主。その隣に越してきた先輩・椎名はクールでモテモテだが、ひどく汚れた部屋に住む片づけられない男。そんな2人が契約を結ぶことに…。



未読!
落花流水


タイトル | 落花流水 |
発売日 | 2010年4月 SHYノベルス |
登場人物 | (攻)井上一也×(受)成田夏生 |
属性 |
堕落な生活を送る井上一也は、ある日想いを寄せていた、成田夏生に再会する。夏生は五年前、軽蔑と嫌悪の眼差しをむけ、一也の前から突然、姿を消した男だった。夏生は借金を作った婚約者の妹が、風俗店で働かされそうになるのを身を挺して助けにきたのだ。そんな夏生に、どうすることも出来ない苛立ちを感じた一也は、借金のカタをつける代わりに、夏生に身体を要求する。期限つきの関係でいい。心まで望まない。夏生が欲しい──と。



未読!
散る散る、満ちる


タイトル | 散る散る、満ちる |
発売日 | 2010年7月 ショコラノベルス 2012年2月 CHOCOLAT BUNKO |
登場人物 | (攻)里見幸一×(受)如月春水 |
属性 |
美形だが人のよすぎる如月春水は、部下である里見幸一に密かな想いを寄せていた。叶わぬ恋だと諦めていた如月だったが、皮肉にも、里見もゲイで片思いに苦しんでいることを知る。ヤケ酒に付き合い里見を送り届けた如月は、勢いに押され彼と一夜を共にしてしまう。しかし翌朝、何も覚えていないと焦り謝る里見に対し、如月は傷ついた心を押し隠し彼の恋に協力することを申し出るが…。書き下ろし番外編も収録。



未読!
叶わない、恋をしている


タイトル | 叶わない、恋をしている |
発売日 | 2010年11月 SHYノベルス 2015年4月 SHY文庫 |
登場人物 | (攻)神谷直人×(受)片岡志貴 |
属性 |
事故で両親が他界し、片岡志貴は大学を辞め、昼は会社勤め夜はバイトをして三人の弟を育ている。頑張らなければと思う反面、徐々に身も心も疲弊していく。そんな折、志貴はバイト先で知り合った神谷にある提案をもちかけられる。それは、援助と引き換えに亡くなった恋人・暁の身代わりとして傍にいることだった。恋をしてはいけない、寝てもいけない、それが暗黙のルール。
わかっていたはずなのに、神谷に惹かれていく自分を抑えることができず、越えてはいけない一線を越えてしまい・・・書き下ろしを加え、待望の文庫化!!



未読!
真夜中クロニクル


タイトル | 真夜中クロニクル |
発売日 | 2011年4月 大誠社リリ文庫 2017年10月 プラチナ文庫 |
登場人物 | (攻)真下陽光×(受)津田新名 |
属性 |
太陽の下に出られない病気を持つニーナは、気難しくて偏屈だ。そんなニーナが、夜の公園で7つも年下の陽光と出会う。どんなに邪険にしても無邪気に寄ってくる陽光を煩わしく感じるが、ニーナは次第に心を許していく。そんな二人がすべてから逃れるため、星降る夜に飛び出した――。
温かな恋心でニーナを包み込み陽光と、寄せられる想いに戸惑って踏み出すことができないニーナ。時を経て変化にのまれながらも、成長していく二人が辿りついた先とは?



未読!
積木の恋


タイトル | 積木の恋 |
発売日 | 2011年10月 プラチナ文庫 |
登場人物 | (攻)加賀谷聡×(受)五十嵐蓮 |
属性 |
恋愛詐欺師の蓮は、自分に夢中な加賀谷を内心馬鹿にしていた。だが共に過ごす優しい時間に、知ることのなかった感情が湧き起こり…。



未読!
もったいない!


タイトル | もったいない! |
発売日 | 2011年12月 角川ルビー文庫 |
登場人物 | (攻)有川圭吾×(受)藤原日向 |
属性 |
姉の成子の失踪を報告するため、姉の婚約者である圭吾を尋ねた日向。想い出では王子様のよう圭吾の本性は浪費家のダメ男で日向はショック。そんな中、圭吾は日向の初恋の相手が自分と知り、突然イタズラをしてきて!?



未読!
まばたきを三回


タイトル | まばたきを三回 |
発売日 | 2012年5月 CHOCOLAT BUNKO |
登場人物 | (攻)斎藤一佳×(受)四ノ宮令 |
属性 |
幼馴染で恋人の四ノ宮 令が事故で亡くなって二年、斎藤一佳は山間の田舎町で一人静かに暮らしていた。一日の終わりには令の住んでいた家に行き、その日の出来事を彼に語りかける。孤独を紛らわす一佳の習慣だった。ある日、いつものように令の部屋にいた一佳は突然大きな揺れに襲われる。そして次の瞬間、驚きに息を呑んだ。目の前に令が立っていたのだ。綺麗で意地っ張りなままの、幽霊となった令が――。



未読!
天涯行き


タイトル | 天涯行き |
発売日 | 2012年6月 キャラ文庫 |
登場人物 | (攻)高知英利×(受)遠召結生 |
属性 |
名前しか知らない相手と、夜ごと激しく抱き合って眠る──。旅の青年・高知(たかち)をなりゆきで家に住まわせることになった遠召(とおめ)。戻らない恋人を待ち続ける遠召と、人懐こい笑顔と裏腹に、なぜか素性を語らない高知。互いの秘密には触れない、共犯めいた奇妙な共同生活。この平穏で心地良い日々はいつまで続くんだろう…? けれどある日、高知が殺人未遂事件の容疑者として追われていると知って!?



未読!
お菓子の家 〜un petit nid〜


タイトル | お菓子の家 〜un petit nid〜 |
発売日 | 2012年9月 プラチナ文庫 |
登場人物 | (攻)阿木仁×(受)加瀬弘明 |
属性 |
大事なものはひとつでいい
リストラされた加瀬は、強面なパン屋の店主・阿木に声を掛けられ、バイトをすることに。無愛想で人との付き合い方が分からない加瀬にとって、店の温かな雰囲気は馴染みがなく、戸惑うばかりだった。けれど火事に遭って阿木と同居することになり、彼の優しい手にどうしようもなく惹かれていく。優しくされればされるほど阿木に依存してしまい、溢れそうになる感情に加瀬は……。



未読!
恋をするということ


タイトル | 恋をするということ |
発売日 | 2012年12月 幻冬舎ルチル文庫 |
登場人物 | (攻)月浦賢治×(受)名波呂久 |
属性 |
大学生の月浦くんとカメラマンの呂久さん。年齢も人生観も違う二人が出会い、季節の移ろいと共に心の距離を縮めていくが……?



未読!
きみが好きだった


タイトル | きみが好きだった |
発売日 | 2013年2月 徳間書店 2018年12月 キャラ文庫 |
登場人物 | (攻)諏訪直巳×(受)真山南 |
属性 |
俺ならもっと、先輩を大事にするのに──。高校2年の高良が恋に堕ちたのは、3年の先輩・真山。けれど彼は大切な幼なじみで親友の恋人で、いくら想っても叶いはしない…密かな想いを胸に盗み見た、綺麗な横顔。昼休みの屋上で一緒に食べたお弁当。夏休み、一度だけ奪った海辺のキス──三人の時間が心地よくて、微妙な均衡を崩せずに…!?
後日談となる「グッデイグッデイ」に加え、書き下ろし番外編「さくら」を収録!!



未読!
あいのはなし


タイトル | あいのはなし |
発売日 | 2013年9月 CHOCOLAT BUNKO |
登場人物 | (攻)桐嶋椢×(受)岸本波瑠 |
属性 |
愛する男を失くした岸本波瑠は、彼の9歳の息子・桐島椢とあてのない旅に出た。奇妙なことに、椢は自分の中に父親がいると言い、そして時おり本物の彼のように振る舞った。不思議で幸せな三人での生活。だが、幼い椢と他人の波瑠が長く一緒にいられるはずもなく、逃避行は悲劇的な結末を迎えた。――それから10年、あの日姿を消した波瑠を、椢はずっと捜し続け…。時をかけ、三人の想いが絡み合う不思議な愛の物語。



未読!
雨降りvega


タイトル | 雨降りvega |
発売日 | 2013年12月 幻冬舎ルチル文庫 |
登場人物 | (攻)新開巧×(受)白石文人 |
属性 |
もう一生誰にも心を開かないし恋もしない……傷つき頑なだった文人を優しく解いてくれた彼は絶対に好きになってはいけない人だった。



未読!
おやすみなさい、また明日


タイトル | おやすみなさい、また明日 |
発売日 | 2014年1月 キャラ文庫 |
登場人物 | 荒野朔太郎×遠藤告美 |
属性 | トラウマ、記憶喪失(記憶障害)、ほのぼの、ロングスパン |
長年のパートナーから「子どもがほしいから別れてくれ」と、突然フラれてしまった売れない小説家のつぐみ。新しく部屋を借りるにも、保証人もなく途方にくれていたところ、なんでも屋をしている青年・朔太郎に出会い、彼の実家が営むアパートに入居することに!おおらかで世話好きな朔太郎に、すぐに惹かれてゆくつぐみだけれど、朔太郎に「恋人は作らない」と告げられて……!?
凪良ゆう作品好きな人は、好きだと思う…!ぜひエピローグ読んで…!
いわゆる、記憶喪失(記憶障害)もの。全体的にシリアスな雰囲気ではあるんだけど、ほのぼの感もある不思議な感じ。
それはそうと、私が「わ~凪良ゆう感あるな~」と強く感じたのは、エピローグね…!あとがきで作者自身も「賛否両論あるだろうけど、ここが書きたかった」と言っている。BLって基本的にはハッピーエンドで終わることが多い中、凪良ゆう作品はBLの文脈に沿いながらも、冒険している終わり方(結末の描き方)が多いと感じる。そして、それが私はとても好きだ。
この「おやすみなさい、また明日」もそんな結末になっている。
365+1


タイトル | 365+1 |
発売日 | 2014年7月 プラチナ文庫 |
登場人物 | (攻)紺宗之×(受)綾野里久 |
属性 |
同級生だった紺と綾野。夢を語り、想いを分かち合って共に歩むはずだった。けれど紺は上京し、綾野は地元に残ることになり……。道を違えたことですれ違い始めるふたり。けれど互いを思う気持ちは持ち続けています。男同士だからこそ譲れないプライド、でも捨てきれない情の深さ――子供から大人になるカップルの成長が描かれています。



未読!
それはおまえが童貞だからです


タイトル | それはおまえが童貞だからです |
発売日 | 2014年10月 幻冬舎ルチル文庫 |
登場人物 | (攻)世取錠×(受)二ノ宮雅人 |
属性 |
二ノ宮雅人は社内一のモテ男だが股間にワケ有り。そのコンプレックスで未だ童貞。そして30歳を迎えた日なぜか特殊能力に目覚め! ?



未読!凪良ゆう作品屈指のギャグ路線と聞いているので読まないとなと思ってるんだが・・
愛しのいばら姫


タイトル | 愛しのいばら姫 |
発売日 | 2014年12月 プラチナ文庫 |
登場人物 | (攻)久保田浩二×(受)美山靫彦 |
属性 |
美貌のモデルでありながら、自身に価値を見いだせない美山。新鋭デザイナーの久保田は、そんな美山を朗らかに受け止めてくれて…。



未読!
ここで待ってる


タイトル | ここで待ってる |
発売日 | 2015年7月 キャラ文庫 |
登場人物 | (攻)成田清玄×(受)飴屋朋 |
属性 | 擬似家族、家族愛、年下スパダリ攻め、クール美人受け、祖父と孫 |
小悪魔ビッチ好きという嗜好のせいで、なかなか恋人に恵まれない成田。ある夜、ゲイバーで一目ボレした美人の飴屋といい雰囲気になるけれど、
すんでのところで逃げられてしまう。ところが数日後、成田が師範代を務める
空手道場に、飴屋が子連れで現れた!? 小学一年生の論が空手を習いたいと
言うのだ。好みど真ん中だけど妻子持ち──以来、飴屋と子供を挟んでの微妙な
付き合いが始まって……!?
おすすめポイント
1対1の恋愛に飽きた人におすすめ。色んなテーマごった煮。
- もちろんBLなので、2人の男の恋愛ものではある。
- 家族愛、疑似家族、祖父と孫、定義できない関係、なんか色々詰まってる
- BL感は薄めなので、BL入門的にもいいかも?
うーん、凪良ゆうの他の作品と比較すると普通って感じ。というか、色々テーマがごった煮でやや消化不良。そもそも、私自身が擬似家族ものにそこまで惹かれないからかもしれない。
成田の祖父のもの分かりが良すぎてご都合主義感あった。いやいや、そうはならんだろ、っていう。祖父と孫の絡みも、出来過ぎというか。でも、凪良作品には物分かりが悪い(田舎・偏見)人もたくさん出てくるので、成田祖父が特別なのかも。
血縁や法的な結婚に縛られない「周りがなんて言おうと関係ない。僕らは定義できない関係でいい」っていうのは結構好きなテーマなんだよ。例えば凪良ゆうの「流浪の月」なんてまさにそうだし、江國香織の「きらきらひかる」とかも好きだ。
受けの飴屋とのばらの馴れ初め。飴屋の本当の子供ではないと、なんで隠す必要があったのか?よく理解できなかった。攻めの成田は「the 良いやつ」って感じのキャラだけど、なんでそこまで飴屋に惹かれたのか?がいまいち腑に落ちない。小悪魔ビッチがタイプだから?こんなややこしい人じゃなくて、もっといい人いると思う笑。
ニアリーイコール


タイトル | ニアリーイコール |
発売日 | 2015年8月 新書館ディアプラス文庫 |
登場人物 | 国立遥×仁居恭明 |
属性 | サラリーマン・先生・同僚・再会・過去の恋愛トラウマ・猫 |
幼い頃に両親を亡くし孤独の中で生きてきた仁居は、高校時代はじめての恋に溺れ、その一途さゆえに相手を追いつめ捨てられてしまう。以来十年、人を愛することに臆病になっていた仁居は、ある日、元同僚の国立と出会う。人懐っこく優しい国立は独りきりの仁居の生活にするりと入り込み、心をひどく波立たせた。自分の重すぎる愛情で大切な人を失う恐怖に、国立から距離を置こうとする仁居だが……。
大きな事件は起こらない淡々としたストーリーだけど読ませられる
重すぎて振られた過去のトラウマを持つ主人公が、その傷を癒されるっていう話。BLってこのパターンめちゃくちゃ多いよね…?(BL読み始めたの超最近だけど体感的に)
この本も、パターンとしてはトラウマ克服・傷の昇華ものではある。そして特に大きな事件も起きない。でも、なんか読んでしまう。
表紙のイラストの雰囲気すごく合ってると思う!



でも、他の数ある凪良ゆう作品を知ってると、普通かなぁ~って思ってしまうのも正直ある。あと、猫エピソードや他のエピソードもややありがちというか。(すみません)
累る -kasaneru-


タイトル | 累る -kasaneru- |
発売日 | 2015年10月 プラチナ文庫 |
登場人物 | 及川奏人×及川七緒 |
属性 |
気持ちも身体も、もう離れられないと訴えている。
異母弟の奏人を母の虐待から庇い、夢に魘されると共に眠り宥めてきた七緒。ふたりが大学生となった頃、奏人から恋情を告げられ戸惑うが、七緒もまた彼が愛おしかった。けれど、夢を見た。奏人の夢と共通点があるようだが、徐々におぞましく苦痛に満ちていく夢。奏人に抱かれている時だけは、それから逃れられた。なのに夢が進むにつれ、恐ろしい疑念がこみ上げてきて……。



未読!
初恋の嵐


タイトル | 初恋の嵐 |
発売日 | 2015年11月 キャラ文庫 |
登場人物 | 入江孝之×蜂谷獅子 |
属性 |
俺は将来、悪徳弁護士になって金を稼ぐんだ!!」大学生と偽って蜂谷の家庭教師に現れた同級生の入江。目的のためなら年齢詐称も厭わない現実主義者だ。有名ラーメン店の跡取りで、将来が決まっている蜂谷は、自分と正反対な入江に驚かされてばかり。共にゲイだと知っても「お互い範疇外だ」と言い続けていたけれど!? 築き上げた友情の壁は簡単には崩せない──こじらせまくった永い初恋



未読!
そろそろ、どうですか 「初恋の嵐」番外編【電子限定版】


タイトル | そろそろ、どうですか 「初恋の嵐」番外編【電子限定版】 |
発売日 | 2018年2月 徳間書店【電子書籍】 |
登場人物 | 入江孝之×蜂谷獅子 |
属性 |
【電子限定版】「キャラ文庫コミカライズ・コレクション」に収録された、キャラ文庫の人気作「初恋の嵐」の原作書き下ろし番外編を分冊版にして期間限定配信。●こじらせまくった永い両片想いを経てやっと結ばれたけれど、いまだに通い婚状態な入江(いりえ)と蜂谷(はちや)。弁護士事務所から出向中の入江は、忙しい日々に蜂谷の誕生日を失念!! 名誉挽回で男を見せるため入江が取った行動は…!?



未読!
愛しのニコール


タイトル | 愛しのニコール |
発売日 | 2016年4月 CHOCOLAT BUNKO |
登場人物 | 一色榮×久美浜二胡 |
属性 | 同級生、中学時代の初恋、ゲイの苦悩、村(偏見)と都会、三角関係 |
14 歳の夏、ニコはゲイゆえに田舎町で 「病気」扱いされ、自殺を決意した。けれどその夜、遠い街から遊びにきていた少年・榮の屈託のない態度に救われ、苛め回避のためオネエキャラ 「ニコール」を演じはじめる。数年後、榮は転校生としてニコの前に再び現れた。イロモノに成り果てたニコにも榮はまっすぐで優しかったが、淡い初恋を詰め込んだ告白は本気にされず、それどころかゲイの先輩として恋愛相談を受ける始末で――。
おすすめポイント
ニコ(主人公)の健気なキャラクター
- 関係性の逆転(追いかける側から追われる側)
- 全体的にさわやかな感じ
感想つらつら(ネタバレ含む)
- まあ、普通に面白かった。短めだし、さくさくっと読める。逆に言うと胸を抉られるような重い感じではない。
- 主人公(ニコ)が中学時代、ゲイだと周りにばれて、田舎の価値観(偏見)的に理解されず、自殺するところから始まる。
- それだけ聞くとややヘビーな話なんだけど、凪良ゆうの筆遣いのおかげか、ストーリー全体を通して暗い印象は全然ない。
- ニコのキャラがすごい良い。田舎で生きるためには、ネタキャラ(=オネエ)になって自分のアイデンティティを、捻じ曲げて笑いに変えるっていう。
- でも、裏ではちゃんと男のまま男が好きという葛藤がある。やっぱ、BLには葛藤が必要だよ…。むしろ、葛藤を読みたくて読んでいる説まである。
- それに対して、榮は今一つどんな人物なのか掴み切れなかったな~。後半は、榮視点になるんだけど、用意された展開に沿って動いている感じがして。
- 榮が好きだったエンド(=三角関係の相手)も、表面的な人物像はわかるけど、もう少し深堀してほしかった。麻薬関連のエピソードも、さっくりしていた。
- まあでも、凪良ゆうがどこかのインタビューで言っていたように、BL=恋愛がどうしても主軸にならざるを得ない、らしいので、恋愛以外のエピソードはあくまでも舞台装置的な役割なんだろうな。
- 個人的には、恋愛以外の要素ががっつり入っていたほうが楽しめるんだけど…。
- 最初はニコが榮が好きだけどそれは成就しなくて、後半それが逆転する展開。これはすごいリアルで良かった。でも、割とすぐに両想いに戻ってしまうので、あっさりしている。
- 個人的には「汝、星のごとく」なみに、一度離れてから最後近づくのが好みではあるけど…
薔薇色じゃない


タイトル | 薔薇色じゃない |
発売日 | 2016年6月 幻冬舎コミックス 2025年3月キャラ文庫 |
登場人物 | 阿久津慧一×水野光流 |
属性 |
二十歳で出会い、同棲から始まった平凡で満ち足りた関係は、社会に出てもずっと続くと思っていた──
25歳になり、念願のフードスタイリストのアシスタントとして修業の日々を送っていた水野。恋人の阿久津の誕生日を手料理で祝うはずが、すれ違いから喧嘩になり、一方的に別れを告げられてしまう。「二度とあんな恋はしたくない」──ところが一年後、偶然の再会をきっかけに、再び友人同士として恋愛とも友情ともつかない関係をつづけることに…!?
人生の分岐点で一度は別れを選んだ男たちが、15年の時を重ねて辿り着いた愛の最終形‼



未読!これ2025年に新装版出たので気になってるんだよな~
天水桃綺譚


タイトル | 天水桃綺譚 |
発売日 | 2017年5月 プラチナ文庫 |
登場人物 | 亨×モモ |
属性 |
天から落ちたモモは、桃農家の亨に拾われた。無愛想な亨と天真爛漫なモモ。ゆっくりと想いを通わせるが、それは許されぬ恋だった…。
おすすめポイント
(凪良ゆう作品の中でも)ファンタジー感強め
- 全体的に甘い!甘いよ…(桃だけに)
刊行されたのは割と最近めだけど、元々はデビュー前に個人サイトに出していたのが元になっているそうな。
もちろん文章は手直しされているそうなので、読んでいて違和感は全然なかったです。
全部まだ読破してないけど、これまで読んできた凪良ゆう作品の中では屈指の甘さ・ファンタジー。



ファンジーは大好きなジャンルなんだけど、ことBLに関してはぐちゃぐちゃした葛藤を求めて読んでいるので、そういう意味では物足りない感がある。(偏った読者ですみません)
セキュリティ・ブランケット


タイトル | セキュリティ・ブランケット(上) |
発売日 | 2017年12月 – 2018年1月 キャラ文庫 上下巻 |
登場人物 | 高砂沙耶花×宮龍之介 |
属性 |
ハシバミ色の瞳にウェーブの巻き毛――異国の血を引く華やかな容貌と裏腹に引っ込み思案な高校生の宮(みや)。幼い頃母を亡くし路頭に迷った壮絶な過去を持つ宮は、新進の陶芸家で叔父の鼎(かなえ)が親代わりだ。のどかな田舎町で暮らす二人を訪ねるのは、鼎の長年の親友でカフェ店主の高砂(たかさご)に、面倒見の良い幼なじみの国生(くにお)。宮にとって掛け替えのない男達は、それぞれ人に言えない秘めた恋情を抱えていて!?
これね~一応読んだんだけど、私はハマらなかった。ごめん…。
BL小説って基本1冊完結型じゃん。重厚的に物語を楽しみたい自分としては、1冊だと物足りないときがある。(そういう意味でも「美しい彼」はシリーズ化されてて良い)
ってことで、これは上下巻で期待したんだけど私が求めているものではなかった。
登場人物が4人で、カップル2組なのよ。なので、実質(?)1カップル・1冊になる。個人的には、1カップルを深く深く追いかけていきたいので、私の好みではなかったという話だ。
その他
ニューワールド-凪良ゆうの世界


タイトル | ニューワールド-凪良ゆうの世界 |
発売日 | 2024年2月 中央公論新社 |
二度の本屋大賞受賞、BL作品の世界的大ヒットを成した人気作家が語る、小説への思いとは?
執筆のきっかけをくれたミュージシャン、BLジャンルの大先輩、ともに業界を駆け抜ける戦友、そして今は亡き最愛の作家――。
対談やコミカライズ、全作品インタビューを1冊にまとめた、凪良ゆうを深く知るための必読書!
ここでしか読めない『滅びの前のシャングリラ』スピンオフ小説「ニューワールド」を特別収録。



ぱらぱら読んだんだけどまだ未読作品が多くてもったいないから本棚に眠ってる。
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