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【感想】『カササギ殺人事件』犯人のネタバレ・アナグラム解説|クセになる二重構造ミステリー

「普通のミステリーは読み飽きた…」
そんなあなたにこそ読んでほしいのが、アンソニー・ホロヴィッツの『カササギ殺人事件』です。

結論

中盤やや失速はあったものの、最後まで読んでめちゃめちゃ満足。
メタ構造的なストーリー構成というか、仕掛けが好きな私には刺さりまくりました。
Audibleと並行してたけど、最後は一気に読みたくて、朝早起きしました!

私は普段、そこまでミステリーを読むほうではないのですが、
Audible版で豪華すぎるナレーション陣(佐々木望さん・山口由里子さん)に惹かれて聞き始めました!
並行して紙本でも読み進めました。

※初めての方は「耳から読書ってどんな感じ?」と思うかもしれません。
私のAudible体験レビューも、よければのぞいてみてください!
→ Audibleって実際どう?体験レビューはこちら

もにか

本作は、ミステリーということでネタバレ部分には注意入れてます!安心してください。作中の犯人やアナグラムネタバレはこちらからどうぞ

スクロールできます
タイトルカササギ殺人事件(上)
作者アンソニー・ホロヴィッツ
タイトルカササギ殺人事件(下)
作者アンソニー・ホロヴィッツ

「カササギ殺人事件」はこんな人におすすめ

  • ミステリーが好き!普通のミステリーにはちょっと飽きたという人
  • 静かな雰囲気の話が好きな人
  • 最後に明かされる謎解きカタルシスを味わいたい人
  • メタ構造や、作中作が好きな人(構造的なストーリー構成)
  • 話題作・受賞作を押さえておきたい人

逆にこんな人は合わないかも…?

  • 純粋な古典ミステリー「だけ」を読みたい人
  • カタカナの名前が頭に入ってこない人 ←うちの母親はこれ
  • 恋愛要素を期待している人
目次

『カササギ殺人事件』の基本情報

『カササギ殺人事件』のあらすじ(ネタバレなし)

物語は2層構造になっています。

1層目:1955年夏のイギリス田舎村

  • 階段から転落死した家政婦メアリー・プラキストン。
  • さらに、屋敷の主人マグナス・パイが殺害される。
  • 余命数カ月(!)の名探偵アティカス・ピュントが最後の事件として村を訪れ、隠された真実に迫る。

2層目:現代のロンドン

  • 出版社の編集者スーザンは、↑新作小説『カササギ殺人事件』の原稿を読み進める
  • が、なんと種明かしの最終章がなぜか欠けていた──。
  • さらにこっちの世界でも不可解な事件が起きていく。

という、作中作×現実世界、二重ミステリー構造になっているのが最大の特徴。

『カササギ殺人事件』の受賞歴がすごい

読むまで知らなかったのですが、めっちゃ賞とってるんですね、この本。特に、ミステリランキング4冠達成は史上初の快挙だそう。

「カササギ殺人事件」の受賞歴
  • 2018年 マカヴィティ賞 長編賞(アメリカ)
  • 2019年 本屋大賞 翻訳小説部門 第1位
  • 2019年 第10回 翻訳ミステリー大賞
  • 2018年 年末ミステリランキング4冠達成
    • 『このミステリーがすごい!2019年版』海外編 第1位
    • 『週刊文春ミステリーベスト10』海外部門 第1位
    • 『本格ミステリ・ベスト10』海外編 第1位
    • 『ミステリが読みたい!』海外編 第1位​

著者アンソニー・ホロヴィッツってどんな人?

アンソニー・ホロヴィッツ
  • イギリスを代表する人気作家
  • ドラマ『刑事フォイル』の脚本家でもある
  • シャーロック・ホームズ新作公式公認作家
  • 「ホーソーン&ホロヴィッツ」シリーズも人気
  • アガサ・クリスティー愛が深い

ということらしいです。私は本作が初アンソニー・ホロヴィッツでした!
他の感想記事見てると、アガサ・クリスティーオマージュに惹かれて本作を読んだ、っていう人もちらほら。
単なる古典ミステリーのオマージュにとどまらないところが、現代作家としても人気な理由なのかなぁ…。

Audible版がめっちゃ豪華…!

「カササギ殺人事件」はAudibleでも聞けます!ナレーションも豪華で、静謐な雰囲気にぴったりでした!これはおすすめできる。Audibleの感想は後半でじっくり!

タイトルカササギ殺人事件(上・下)
作者アンソニー・ホロヴィッツ
山田 蘭 (翻訳)
ナレーター佐々木 望/山口 由里子
再生時間【上巻】11 時間 37 分
【上巻】13 時間 5 分

\ 今だけ30日間無料 !無料期間中に解約OK/

感想:カササギ殺人事件は面白い?つまらない?

正直な感想。
総合的にはかなり面白かった!特に後半の怒涛の展開は、一気読み必至でした。
こういう、作中作というか、ひとつの世界ともうひとつの世界が交わる系の話、好きなんですよね…。

ただ、中盤でやや失速感があり、好みが分かれるかもしれません。

良かったところ(プロット・キャラ・構成)

(1)現代と作中作のメタ的構造が新しい!
上巻のほぼ全編が作中作『カササギ殺人事件』という構成。
「作中作を読む編集者の視点」と「読者自身の視点」が重なるのが面白い。

(2)作中作の完成度が高い…!
アティカス・ピュントが活躍する1950年代パート、
これ単体でもミステリー小説として完成度が非常に高い。
ていうか、むしろこっちの話のほうが気になった。

(3)終盤の怒涛の種明かしが熱い
作中作+現代編、それぞれの謎が最後に一気に解ける快感。これぞミステリー。

もっと詳しく読みたい人向け(熱く語ります):

(1)現代と作中作のメタ的構造が新しい!
これはネタバレ…ではないよね。なぜなら、上巻の冒頭は現代のことが触れられてるからね。
上巻冒頭で、現代編の主人公、編集者の「スーザン」が、原稿を読み始めるところから話が始まる。
上巻はその後、ずっとその原稿の話が続く。ず~~~っとだ。

2つの世界が交互に進む、というのは結構あるけど、カササギ殺人事件は、上巻まるごと「スーザンが渡された原稿」の中だ。

もにか

アラン・コンウェイ「カササギ殺人事件」で終わっていたら、それならアガサクリスティーでいいじゃん、ってなるけど、この現代編が入ることで全く新しいミステリーに仕上がっているのよね。

また、アラン・コンウェイ「カササギ殺人事件」を読んだスーザンの考察も面白い。
「一番怪しい人は、実は犯人ではない説はミステリーでは定石だからこの人は違うだろう」とか、「ミステリーを読むあるある」が入ってくる。

これは、ひとつの完成された作品だけだったら出てこない。作中作だから発生しているし、その作中作の完成度がすごいので、このスーザンの考察もリアルなのだ。これもメタ的な構造をとっているこの本ならでは。

(2)作中作の完成度が高い…!
で、その原稿の世界がとても魅力的…!これだけで普通に1冊の本として完成している。
他の人の感想も、軒並みこの作中の「カササギ殺人事件」が良かった、という声が多い。
単なる、作中作のいちアイテムという扱いではなく、ちゃんと重さがある立体的な作品に仕上がっているのがすごく良かった。
舞台が1950年代で、現代とは別の時間軸に設定されているのも、世界の分断をわかりやすく体感できて良かった。

(3)終盤の怒涛の種明かしが熱い

アンソニー・ホロヴィッツの「カササギ殺人事件」は、ふたつのミステリーが入っている。
ひとつは、アラン・コンウェイの「カササギ殺人事件」(作中作)、そしてもうひとつは現代の殺人事件。
この2つの事件は、最後の最後まで犯人が分からない。逆にいうと、最後の最後で、怒涛の種明かしターンに入る。

もにか

ミステリーの醍醐味ともいえる、解決編が一気に進むのは気持ちいい…!私も読んでいて最後止まらなくなって、朝早起きして一気に読みました…。

ちょっと惜しいところ(気になった点)

(1)解決編が延ばされまくる展開に、一度失速
現代編に切り替わるタイミングで、テンポが少し鈍ります。ていうか、アティカスピュントは…!?
あと、主人公スーザンの行動がやや行き当たりばったりに見える場面も…。まあ探偵じゃないからリアルといえばリアルなんだけどさ。

(2)現代編の登場人物があまり好きになれなかった
そして、編集者スーザンの人物像に、ちょっとモヤモヤ。
価値観に違和感があってあんまり共感できなかったです。
重要人物アランコンウェイも「良い人」からはほど遠い。

(3)登場人物が多く、少し混乱
作中作と現代編で似た名前・立場のキャラが結構な人数出てくるので、
誰が誰だっけ? となる場面も。

もっと詳しく読みたい人向け(熱く語ります):

(1)ミステリーの解決編が延ばされまくる展開に、一度失速

下巻の冒頭ネタバレを含みます:

上巻は名探偵アティカスピュントのミステリーがずっと続くのだけど、上巻の最後は種明かしシーンの直前で終わる。
「え、こ、ここで下巻に続くの…?!」となるでしょ?

で、下巻に入ると、現代編の主人公スーザンも「え、これで終わり…!?原稿最後ないじゃん…!ミステリーで最後の種明かしの原稿が途切れているなんて許されない…!」となっている。いや、わかるよ笑。わかるから早く続き読ませて。
ここまで読んだ、ほとんどの人が同じように突っ込むだろう。

そして、そのまま現代編に突入。こっちはこっちで事件が勃発してしまう。
「カササギ殺人事件」の犯人は?アティカスピュントはどうなったの?というもやもやを、かなりの長い時間保留にされてしまうのだ笑。

現代編の主人公スーザンは、紛失した最後の原稿と、現代で起きた殺人事件を追いかけることになる。
それがねぇ…無駄が多いというか、割と行き当たりばったりというかで、正直読んでいて失速した。
まあ、探偵ではないのでリアルといえばリアルなんだけどさ。

(2)現代編の登場人物があまり好きになれなかった

上巻と下巻では世界観が全く違い、文体もかなり変えている。
まあ、それは良いんだけどね、下巻の主人公であるスーザンのことがあまり好きになれなかったのだ。
下巻は、スーザン目線で進むので、ここに好感が持てないと結構読んでいてしんどさを感じるかもしれない。

いやだってさ、恋人からプロポーズされたのを保留にし続けておいた挙句(にもかかわらず、恋人はかなり献身的)、彼が昔付き合っていた元カノが自分の知り合いだと判明したら

アドレアスはいわば中古品だったのだから。
とかって言うんだよ。

さらに、これまで「魅力的」と称していた女性が、自分の恋人の元カノだと知ったとたん

いまや、わたしは目の前の女性をまったく別の視点から観察していた。思っていたより、はるかに魅力のない女性だ。痩せすぎで、まるで少年めいてさえいる。

とかって言うんだよ。いやいやいや、性格悪くない…!?

下巻の作中、ずっとこのような調子なので、あまり好きになれず、ストーリーとしては面白いけど、モチベーションがやや落ちるときが結構あったんだよな…

(3)登場人物が多い…!似ている名前の人もいて混乱する

上巻と下巻、それぞれ世界があり、さらに微妙~に似ている(何なら同じ)人もいて、それが結構な人数が出てくる

Audible版、豪華です!聞いて損ないです!

ところで、この「カササギ殺人事件」は2023年にAudible化されています。

ナレーターが豪華すぎる…!
ナレーションは、佐々木 望さん・山口 由里子さんの2人。
ご、豪華…!!!!私は「幽☆遊☆白書」好きだったので、佐々木 望さんといったら幽助のイメージが強いんだけど、意外と(?)「MONSTER」のヨハンとか、「テニプリ」の阿久津とか(全部世代)幅広いキャラクター演じてるんだよね。
また、山口 由里子さんは「ONE PIECE」ニコ・ロビンを担当しているので、一度は耳にしたことあるはず…!

2人で役割分担制で、世界観が上手く分かれている→没入感◎
Audibleは「朗読」なので、通常1人の人が全部担当することも多いです。(1作品に2人以上のナレーターがつくのは珍しい)
作中作を佐々木 望さん、現代編を山口 由里子さんが朗読しています。これがすごく良い!

そもそも、小説の文体自体も、作中作と現代編で変わっていて、全く別の世界になっている。朗読する人が変わるとさらにそれが強調される形になっていた。

\ めちゃくちゃ完成度高い!聞いてみて/

うさぎ

Audible登録ってどうやるの?解約方法も事前に知っておきたい

もにか

こちらの記事で詳しく説明しています!
メリットデメリットもまとめてるので、気になる人はぜひ!

【ネタバレあり】犯人は誰?アナグラムの意味は?

【ネタバレあり】『カササギ殺人事件』の犯人は誰?

(1)アティカスピュントの『カササギ殺人事件』の犯人

『カササギ殺人事件』の犯人は誰?(ネタバレあり)

(1)作中作『カササギ殺人事件』の犯人は?

  • 家政婦メアリー → 事故死(他殺ではない)
  • 屋敷の主人マグナス → ロバート・プラキストンが殺害

ロバートは、母メアリーの死をめぐる誤解から、
将来を守るためにマグナスを殺害しました。

(2)現代編で起きた事件の犯人は?
アラン・コンウェイ(作中作の作者)を殺害したのは、出版社の社長チャールズ(スーザンの上司)。

アラン・コンウェイがアティカスピュントを、作者自身が冒涜したことを理由に殺害。アティカスピュントのイメージが損なわれると、自分の出版社の売り上げが下がったり、現在進行中のドラマ化の話がなくなることを危惧していた。

<もっと詳しく?>

作中作『カササギ殺人事件』の犯人

・ここで起きたのは2つの事件
 ➀家政婦のメアリが階段から落ちて亡くなる
 ➁屋敷の主人のマグナスパイは誰かに首を切られて死ぬ

➀家政婦のメアリが階段から落ちて亡くなる
これは、メアリは偶然階段から落ちて亡くなった(=不慮の事故)というのが真相。

➁屋敷の主人のマグナスパイは誰かに首を切られて死ぬ
・➀の事件は不慮の事故として亡くなったが、これまで素行が悪すぎたため自分が殺人を疑われると思ったロバート(メアリの息子ね)
・このままでは自分の結婚が危ういと感じ、マグナスパイを殺害

というのが真相でした。

途中、マグナスパイに脅迫の手紙が届いたり、医者の家から薬が盗まれたり、神父の家でメアリが驚愕の写真を見つけたり、神父の服に血がついていたり、マグナスパイの双子の妹が兄を恨んでいたり、ずっと不在だったメアリの夫が登場したりと
村人全員怪しすぎ…!って感じの目くらましがこれでもかと挿入されるけど、どれも➀➁の事件からは関係なかった。(ちなみに、これらの怪しい人たちの行動の意図もちゃんと明かされます)

(2)現代ロンドンで起きたアランコンウェイ殺人事件の犯人

犯人は、チャールズでした。チャールズは、主人公スーザンの上司であり、スーザンが努めている出版社の社長です。
チャールズがアランコンウェイを殺した同機は、アランコンウェイがアティカスピュントを冒涜したから。

というのも、アランコンウェイは現在はアティカスピュントシリーズで大ヒットを出し、億万長者となっているが、本当は大衆ミステリーなどは書きたくなかった。
本当はもっと高尚な純文学を書きたかったが、そっちの才能は無かった。妻にアドバイスを受けて(気はすすまないが)アティカスピュントを書いたら、それが大ヒット。
以降は、出版社も売れるアティカスピュントシリーズを書くように要望。

アティカスピュントシリーズは、最初から9巻で完結する予定だった。
なぜ9巻か?それは、各巻のタイトルがアナグラムになっており、それが完成するのが9巻だったから。
そのアナグラムは、アランコンウェイの憎しみというか、アティカスピュントシリーズを自ら冒涜するような内容だったため、これが世に出たら今進んでいるドラマ化も亡くなってしまうし、ドル箱を失うことになる。
そう考えたチャールズは、自殺に見せかけてアランコンウェイを殺害。

というのが真相。

『カササギ殺人事件』色々気になったことを解説!アナグラムとは?

(1)9巻のタイトルを並べると?

ここから先は、本作のネタバレを含みます。
アティカスピュントシリーズ9巻のタイトルを並べると…ってやつ。

巻数翻訳原作
1巻目アティカス・ピュント登場Atticus Pund Investigates
2巻目慰めなき道を行くものNo Rest for the Wicked
3巻目愚者の代償Atticus Pund Takes the Case
4巻目羅紗の幕が上がるときNight Comes Calling
5巻目無垢なる雪の降り積もるAtticus Pund Christmas
6巻目解けぬ毒と美酒Gin & Cyanide
7巻目気高き薔薇をアティカスにRed Rose for Atticus
8巻目瑠璃の海原を越えてAtticus Pund Abroad
9巻目カササギ殺人事件Magpie Murders

タイトルの頭文字を並べると、
日本語→アナグラムとけるか
英語→AN ANAGRAM
となる。

私は日本語で読んだので、後から英語版知ったんだけど、日本語と英語ではずいぶん違うんだね。

日本語の場合、5文字で「アナグラム」と言えてしまうので、残りの4文字をどうにかしないといけなかったのね。
「愚者」とか「羅紗の幕」なんて、小難しそうな単語使うんだな~と若干違和感を覚えていたが、そういうことだったのね。
そして、最後は「Magpie Murders」に呼応する形の「カササギ殺人事件」。すごいぴったり…!

(2)『カササギ殺人事件』のアナグラムとは?

じゃあその「アナグラムとけるか」の続き。これも下巻の最後で明かされます。

アティカス・ピュント(Atticus Pund)のアナグラムを解くと、「A Stupid Cunt」になるという。(日本語だと「腐れマ×コ」って感じ?)
「Cunt」は英語では非常に侮蔑的な表現だそうです。

アランコンウェイは、最初1巻目からこのバカバカしいジョークを仕込んでいたっていう。
自分の本心ではない作品で売れてしまい、金は手に入ったが、自分が本当になりたかった作家にはなれなかった(書かせてもらえなかった)っていうね…。

登場人物一覧・名前に隠された鳥の名前


作者アランコンウェイは言葉遊びが好きということで登場人物たちには鳥の名前が隠されています。
自分の備忘録としても、まとめておきます。

登場人物名モチーフの鳥説明
アティカス・ピュント名探偵・ドイツ人。余命3カ月の宣言を医者から言い渡されている。
ジェームズ・フレイザーアティカスの助手。探偵としては抜けている
サー・マグナス・パイ准男爵
フランシス・パイカササギ
フレデリック・パイカササギ息子
クラリッサ・パイカササギマグナスの双子の妹
メアリー・エリザベス・プラキストン家政婦
マシュー・プラキストンフクロウメアリの夫
ロバート・プラキストン長男
レム・プラキストン次男
マイケル・ジェイ・ブレントカケス庭園管理人
ロビン・オズボーンコマドリ牧師
ヘンリエッタ・オズボーン雌鶏牧師の妻
エミリア・レッドウィング医師
アーサー・レッドウィングワキアカツグミ医師、画家
エドガー・レッドウィングエミリアの父
ジョージ(ジョイ)・サンダーリングミユビシギロバートの婚約者
ダイアナ・ウィーバーハタオリドリ墓掘り
ジョニ・ホワイトヘッドシロモフアムクイ骨董屋
レオナード・フォカードオオオナガムクイフランシスの愛人
カイトトビ渡り守宰の主人
うさぎ

登場人物が多い!犯人候補多すぎ。

【おすすめ本】『カササギ殺人事件』の次に読むなら?

以下をおすすめします!

ヨルガオ殺人事件(アンソニー・ホロヴィッツ)

タイトルヨルガオ殺人事件(上・下)
作者アンソニー・ホロヴィッツ
山田 蘭 (翻訳)
ナレーター佐々木 望 /山口 由里子
再生時間【上巻】13 時間 54 分
【下巻】13 時間 41 分

元編集者スーザンが暮らすクレタ島に、かつての著書『愚行の代償』に殺人事件の真相を見つけたという夫妻が訪ねてくる。夫妻の娘がその直後に失踪し、スーザンは小説と現実を結ぶ謎に巻き込まれる。

  • 「カササギ殺人事件」の続編です。時系列的には本作の後になります。
  • アティカスピュントの作中作と、現代の失踪事件を追う現実パートが交錯する入れ子構造のミステリ。
  • 次に読むなら、まあこれでしょう笑。Audibleもあります!

そして誰もいなくなった(アガサ・クリスティー)

タイトルそして誰もいなくなった
作者アガサ・クリスティー
青木 久惠(翻訳)
ナレーター平川 正三
再生時間8 時間 48 分

孤島に招かれたのは、職業や年齢もばらばらな10人の男女(面識なし)。謎の招待主により過去の罪を暴かれ、童謡の歌詞通りに一人ずつ殺されていく物語。
脱出も連絡もできない中、犯人が誰なのか誰にもわからないまま、緊張感が極限まで高まっていく不朽のミステリ

  • ミステリーの金字塔アガサクリスティーが描く、古典的ミステリー、不朽の傑作
  • 「カササギ殺人事件」のアラン・コンウェイはアガサ・クリスティを分析的に読んで探偵小説を書いているという設定だった

ザリガニの鳴くところ(ディーリア オーエンズ)

タイトルそして誰もいなくなった
作者ディーリア オーエンズ
友廣 純(翻訳)
ナレーター池澤 春菜
再生時間8 時間 48 分

ノースカロライナの湿地で孤独に育った少女カイアが、村人から偏見の目を向けられながらも自然とともにたくましく生きる姿を描いた物語。やがて起きた青年の不審死をきっかけに、彼女の過去と真実が明らかになっていく感動と衝撃のミステリー

  • 「カササギ殺人事件」の静かな村の雰囲気(特に池周り)を読んでいて、頭に浮かんだのがこの本。
  • 静かな雰囲気と、殺人事件、最後まで犯人が明かされないストーリー展開。
  • 表紙のイラストを描いているしらこさんが好きで、ジャケ買いしたんですが、良かった…!
  • 映画は見てないけど、こっちも好評だそう。

はてしない物語(ミヒャエル・エンデ)

タイトルはてしない物語
作者ミヒャエル・エンデ
上田 真而子・佐藤 真理子(翻訳)
ナレーター緒方 恵美
再生時間【上巻】9 時間 20 分
【下巻】12 時間 2 分

本を読んでいた少年バスチアンが、不思議な世界〈ファンタージエン〉に引き込まれ、その滅亡と再生に深く関わっていく物語。〈虚無〉に侵される国を救うため、バスチアンは「名を与える力」と「想像力」を使って冒険するが、やがて自分を見失い、大切なものに気づいていく。
現実と幻想の境界を越えて成長していく姿を描いた、壮大で哲学的なファンタジー。

  • 学校の図書館にある定番本。知ってる人も多いのでは?
  • Audibleもあるんだけど、これは「本」で読んでほしい
もにか

私、入れ子構造とか、作中作とか、メタ系が大好きなんだけど、それの原点はおそらくこれ

この4冊はAudibleでも聞けます!
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まとめ|『カササギ殺人事件』“2重ミステリー”の贅沢体験

さすがミステリー各賞を総なめにした作品。
作中作がある(←好み)という事前情報だけで読みましたが、しびれる構造のストーリーで、めちゃくちゃ面白かったです。

小説としても緻密で面白いですが、Audibleで聴くことで新しい発見があるタイプの作品。
ミステリー好き、朗読好きの方には、ぜひ一度耳でも楽しんでみてほしい一冊です。

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